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静かな性

理由を述べ始めた

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理由を述べ始めた


老中・永井尚志は近藤に対して念を押す。だがそれに異を唱えたのは近藤の隣に居た土方だった。不服そうに眉をぴくり、と跳ね上げ、慇懃無礼な口調で永井に噛み付く。

「永井さん、申し訳無いですが『新遊撃隊御雇』の件は辞退させて頂きたい!」

怒りを押し殺しているような低い声で土方は唸る康泰領隊

「ほぉ、その心は?幕臣として戦うのならば上の命令は絶対だぞ」

本来の土方の身分であれば、老中に楯突くことなど許されることではない。しかしそんな失礼極まりない土方の態度に怒る事無く、むしろ愉快そうに永井は土方に問いかける探索四十 呃人。すると土方は怒りを体中に漲らせているとは思えぬほど冷静にその理由を述べ始めた。

「見廻組の佐々木さんに聞きましたが・・・・・・見廻組は『新遊撃隊』に編入されたそうですね?勿論『御雇』じゃない。確かに元々の身分が違うこともありますが、我々は見廻組に劣るとは思いません。もし遊撃隊に新選組を配属させたいならば蘇梅島自由行、最低限見廻組と同じ待遇を所望します!」

それは部隊を預かる副長として尤もな意見である。理路整然と、しかも自分達の待遇要望をきちんと主張する土方の言葉に永井は満足気に頷いた。
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